TypeScript 7ではコンパイラ実装がJavaScriptからGoへ移植され、公式ベンチマークではVS Code本体のフルビルド時間が125.7秒から10.6秒(約11.9倍)に短縮されたと報告されています。他のプロジェクトでも7.7〜8.9倍の高速化が確認され、型チェックの並列化(既定のワーカー数は4)も実装されました。
一方で著者は、Vue・Astro・Svelte・AngularといったツールがまだTypeScript 7の安定したプログラマブルAPIに対応しておらずTypeScript 6.0への依存が続くこと、TypeScript 6.0自体が既定値変更を伴う破壊的変更を含み6.0未移行のプロジェクトは6.0と7.0への二段階移行が必要になることを理由に、乗り換えをまだ決めきれないとしています。「速さを手に入れる代わりに、周辺のツール群にしばらく追いついてもらう時間が要る」と評されています。
出典が伝えている要点
- TypeScript 7ではコンパイラ実装がJavaScriptからGoへ移植された
- 公式ベンチマークによるとVS Code本体のフルビルド時間は125.7秒から10.6秒に短縮された
- 上記の短縮は約11.9倍の高速化に相当する
- その他のプロジェクトでは7.7〜8.9倍の高速化が報告されている
- TypeScript 7では型チェックの並列化が実装された
- 型チェック並列化の既定のワーカー数は4に設定されている
- Vue、Astro、Svelte、Angularなどの周辺ツールは、TypeScript 7.0の安定したプログラマブルAPIをまだ公開・対応していない
- 上記周辺ツールは現状TypeScript 6.0に依存し続ける必要がある
- TypeScript 6.0では既定値の変更を伴う破壊的変更が行われている
- TypeScript 6.0へまだ移行していないプロジェクトは、6.0と7.0への二段階の移行が必要になる
原文より
速さを手に入れる代わりに、周辺のツール群にしばらく追いついてもらう時間が要る
出典: zenn.dev